ニトリホールディングス(9843)が28日発表した2015年3~8月期の連結決算は、純利益が前年同期比3%増の229億円だった。人件費など販管費が増加したものの、前年同期に計上した特別損失がなくなったことで最終増益を確保した。純利益の年間予想に対する進捗率は53%になった。
売上高は5%増の2221億円だった。新規出店による客層の拡大や、夏向けの季節商品の好調で売り上げが伸びた。国内外の合計店舗数は394店舗でになり、前年度末比で21店舗増加。今夏は気温の高い日が続いたことで、冷感寝具「Nクール」シリーズなど夏向け商品が全体をけん引した。一方、営業利益は2%減の367億円だった。人件費や物流費が膨らんだことで販管費が12%増となった。
3~8月期は営業減益ながら当初の計画からは上振れした。同日会見した武田史紀・財務経理部ゼネラルマネジャーは「このまま順調にいけば、第3四半期では(売上高から純利益まで)すべてで増収増益になる」と説明。中国の元切り下げの影響については「決済はドルでやっているので、あまり影響はない」と話した。
16年2月期通期の業績予想は据え置いた。売上高は前期比7%増の4450億円、営業利益は7%増の710億円、純利益は5%増の436億円を見込む。年間配当は前期比5円増の60円を予定している。〔日経QUICKニュース(NQN)〕