超大型の台風23号は8日午前、日本の東で北上を続け、同日正午、温帯低気圧に変わった。勢力は衰えないまま、北海道に接近する見込み。気象庁は暴風や高波、高潮、大雨に厳重に警戒するよう呼び掛けた。
釧路市や苫小牧市では強風にあおられるなどしてけが人が出た。根室市や別海町は高潮による浸水被害の恐れがあり、沿岸地域の住民に一時、避難勧告を出した。
8日午前、北海道の根室港では、台風の影響がない状態と比べ潮位が最大で150センチ程度高くなった。最大瞬間風速は釧路市で37メートル以上、えりも町で33メートル以上などを記録した。
9日にかけての予想最大風速は北海道30メートル(最大瞬間風速45メートル)、東北25メートル(同35メートル)。波は北海道から関東で6~9メートル。
台風23号から変わった温帯低気圧は8日正午現在、日本の東を時速35キロで北へ進んだ。中心気圧は954ヘクトパスカル、最大風速は30メートル。
空の便では日航と全日空が8日、羽田と北海道を結ぶ路線を中心に計136便の欠航を決めた。〔共同〕