【ニューヨーク=小川義也】米調査会社IDCは8日、2015年7~9月期のパソコン(PC)の世界出荷台数が前年同期比10.8%減の7097万台だったと発表した。米マイクロソフトが最新の基本ソフト(OS)「ウィンドウズ10」を既存利用者に無償で提供したことに加え、新製品が増える年末商戦をにらんだ買い控えなどが影響した。
出荷台数が2桁落ち込むのは4~6月期に続き、2四半期連続。ただ、IDCはウィンドウズ10と米インテルの新型プロセッサーを搭載した新製品がPCの需要に「長期的にプラスとなる」として、16年以降は市場が安定するとの見方を変えていない。