原油先物相場が午後に上げ幅を広げ、収益悪化への警戒感が薄れたエネルギー関連株が上昇した。世界経済の減速への懸念を背景にこのところ軟調だった機械や運輸関連株が買い戻されたことも相場を押し上げた。ダウ平均の上げ幅は一時168ドルに達した。
議事要旨の発表前にはダウ平均が安く推移する場面もあった。足元で相場上昇が続いた後で、目先の利益を確定する目的の売りが出た。
ナスダック/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE2EAE2E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX総合株価指数は続伸し、同19.636ポイント(0.4%)高の4810.788で終えた。バイオ関連株の一角が売られ下げる場面もあったが、FOMC議事要旨発表後に上げに転じた。
多くの機関投資家が運用の指標とするS&P500種株価指数は続伸した。終値は2013.43と、節目の2000台を8月20日以来ほぼ1カ月半ぶりに回復した。
業種別S&P500種株価指数は全10種が上昇。「エネルギー」や「資本財/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE6EAE3E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX・サービス」、「素材」の上げが大きかった。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約9億2000万株(速報値)、ナスダック市場(同)は約19億3000万株だった。
IT(情報技術)のデルとの合併に向けて交渉していると報じられたコンピューター外部記憶装置(ストレージ/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3E5E2E3E0E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX)のEMCは大きく上昇。今後の業績見通しなどについて株主に説明する書簡が報じられた中国の電子商取引最大手のアリババ集団も買われた。ダウ平均の構成銘柄では、スポーツ用品のナイキや建機のキャタピラー、石油のシェブロンの上昇が目立った。
一方、株式の売り出しを発表したハンバーガー・チェーンのシェイクシャックが大幅安。手作り品の販売を始めると発表したインターネット小売りのアマゾン・ドット・コムが売られた。9月の既存店売上高の伸びが小幅にとどまったと伝わった電子商取引のイーベイが急落した。