四国銀行は8日、政府系の地域経済活性化支援機構(REVIC、東京・千代田)や高知県と地域の観光振興を目的にした連携協定を締結したと発表した。四国銀とREVICが共同でファンドを組成し、県は観光施策などで取り組みをサポートする。REVICとの協定に県が加わるのは全国でも初の事例という。
第1弾として高知空港に近い南国市や香美市などで構成する物部川地域の観光振興に取り組む。3億円で組成予定のファンドから地域の施設などに資金を供給するほか、旅行商品の企画や情報発信なども支援する。成果が上がれば他の地域に拡大する。
REVICから高知県常駐の担当者を派遣してもらい、ソフト面も支援する。高知県は施策や観光振興関連の補助金、情報提供などを通して後押しする。四国銀の野村直史頭取は「観光は裾野の広い分野で活性化につながれば地域産業への貢献は大きい。物部川地域で成功させて全県に広げたい」と話した。