【リマ=河浪武史】米連邦準備理事会(FRB)のフィッシャー副議長は11日、リマで講演し「年内に利上げの環境が整うと予測してきた」と指摘したうえで「それは確実な経済成長と雇用回復が前提になる」と語った。中国の景気減速などが「米国の成長を一段と抑制する可能性がある」として先行きを注視する考えも示した。9月の米雇用統計は低調で「一部にがっかりさせられたが、十分に雇用の回復が続いている」とも述べた。
リマで開かれた国際通貨基金(IMF)の関連会合などでは米利上げを巡り活発な議論がされたと指摘。市場や海外当局に「政策意図を十分説明する必要がある」と強調した。