総務省消防庁は19日までに、5~9月に熱中症で救急搬送されたのは全国で5万5852人だったと発表した。うち65歳以上の高齢者は50.2%の2万8016人で、2008年の調査開始以降初めて全体の半数を超えた。
消防庁は人口の高齢化に伴い、今後も高齢者の搬送者は増加すると予測しており、小まめな水分補給などの注意を呼び掛けている。
10年以降のデータがある6~9月の搬送者は5万2948人で、過去3番目に多かった。気象庁によると、東日本は平年並みの暑さで、西日本は冷夏だったという。
搬送者のうち、初診時に死亡が確認されたのは105人で、3週間以上の入院が必要な重症者は1361人だった。
都道府県別では東京の4634人が最も多く、埼玉3884人、大阪3714人、愛知3702人と続いた。人口10万人当たりの搬送者数トップは和歌山の69.75人で、熊本64.49人、岡山64.26人の順だった。〔共同〕