安倍晋三首相は19日午前、東日本大震災からの復興状況を視察するため福島県大熊町を訪れ、新しい街づくりの拠点となる施設の整備状況などを確認した。この後、首相は記者団に、東京電力福島第1原子力発電所の廃炉作業を念頭に「廃炉は国が前面に立って安全に進めていきたい」と述べた。
首相は、遠隔操作できるロボットを開発する同県楢葉町の技術開発センターの開所式であいさつし「さらなる復興の起爆剤になると確信している。地元と一体となって復興を加速させる」と力説。福島県で立ち上げた官民合同の復興チームが支援しているコインランドリーや衣料品店といった事業者とも意見交換する予定。
首相の被災地訪問は7月11日の宮城県の視察以来、約3カ月ぶり。