【ロンドン=共同】フランス検察当局は18日、ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の排ガス規制逃れに絡み、パリ近郊にあるVWフランス法人の本社などを捜索したと明らかにした。欧州メディアが伝えた。
この問題をめぐってフランス検察当局は今月2日、刑事事件としての立件を視野に予備的な捜査を始めたと明らかにしていた。本社などの捜索は16日に行われたが、押収物などの詳細については分かっていない。
VWの不正対象車はフランスで約95万台に上り、国別ではドイツ、英国に次いで3番目に多い。
ドイツでも検察当局が8日、同国北部ウォルフスブルクのVW本社や社員の住宅などを捜索したほか、報道によると、イタリアでも捜査当局が北部ベローナの現地法人などを捜索しており、問題追及の動きが各地で本格化している。