物言う株主として知られる米投資ファンドのサード・ポイントが、セブン&アイ・ホールディングスの株式を取得していたことが26日、分かった。投資額や保有比率は明らかにしていないが、5%未満とみられる。
サード・ポイントは著名投資家ダニエル・ローブ氏が率いるファンドで、これまでソニーやファナックなどに投資して経営改革や株主還元の強化を求めてきた。セブン&アイに対しては、業績不振が続く傘下の総合スーパー、イトーヨーカ堂の収益改善などを要求しているとみられる。
セブン&アイの2015年3~8月期の連結営業利益は日米のコンビニエンスストア事業の好調に支えられ、過去最高だった。ただヨーカ堂は90億円の営業赤字と苦戦している。セブン&アイは10月上旬に収益改善の見込めないヨーカ堂の店舗を今後5年で40店閉める方針を表明している。