28日の新興企業向け株式市場で、日経ジャスダック平均株価は小幅続落した。大引けは前日比3円45銭(0.13%)安の2566円11銭だった。およそ2カ月ぶりの高値圏にあることから利益確定売りが優勢となった。国内主要企業の2015年4~9月期決算が本格化し、東証1部の主力銘柄に関心が向かったことも、新興株相場の重荷となった。
一方で好業績が確認された銘柄や好材料の出た銘柄には買いが向かった。ジャスダック平均は前日比で上昇する場面も目立った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で377億円、売買高は8950万株。主力銘柄で構成するJASDAQ-TOP20も続落した。クルーズやアイサンテク、ソフトフロンが下落した。一方でFVCやメッセージ、Dガレージが上昇した。
東証マザーズ指数は小幅続落。大引けは前日比0.55ポイント(0.07%)安の797.52だった。GMOメディやアップバンク、PCIHDが下げた。半面、午後にグーグル上のサービスに自動運用サービスの提供を発表したジグソーは一時制限値幅の上限(ストップ高水準)まで上昇した。アクセルMや前日に指紋認証端末を発表したディディエも高い。
前日27日に東証マザーズに新規上場したパートナーAは、上場2日目となるきょう28日の10時8分に公募・売り出し価格(公開価格、1260円)のおよそ3.2倍にあたる4000円で初値を付けた。その後は初値を下回って推移し、3590円で取引を終えた。きょう東証マザーズに上場したバルニバービは14時13分に公開価格(2500円)の2.3倍にあたる5750円で初値を付けた。午後の取引終了にかけては急速に伸び悩み、終値は4780円だった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕