【NQNニューヨーク=岩切清司】3日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は反発した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の12月物は前日比1.76ドル高の1バレル47.90ドルで取引を終えた。一時は48.36ドルに上げ、中心限月として10月13日以来3週ぶりの水準を付けた。
リビアで武装勢力が一部の港を封鎖したと伝わり、同国からの原油輸出に懸念が高まった。需給の引き締まりが意識され、原油先物を買う動きが強まった。ブラジルの石油事業に携わる労働組合が1日からストライキに入ったことも思惑を強めた。
ガソリンは続伸、ヒーティングオイルは反発した。
ニューヨーク金先物相場は4日続落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である12月物は前日比21.8ドル安の1トロイオンス1114.1ドルで取引を終えた。一時は1113.6ドルまで低下し、10月2日以来ほぼ1カ月ぶりの安値を付ける場面もあった。米連邦準備理事会(FRB)の年内の利上げに対する警戒感が引き続き意識された。米株式相場が上昇基調を強めたことで投資家がリスク性の高い資産を選好する「リスクオン」の流れが金市場にも波及し、相場の下押し圧力として働いた。
銀は続落、プラチナは4日続落した。