【ワシントン=川合智之】ジョンソン米国土安全保障長官は6日、エジプト東部シナイ半島でのロシア航空機墜落を巡り、特定の海外の空港に対し米国行き旅客機の保安体制の強化を要請したと発表した。機内に乗せる荷物の検査強化や空港の警備強化を求めるとともに、米国が保安強化に必要な支援をすると呼びかけた。米は爆破テロの疑いを強めており、米国への波及を防ぐ。
オバマ米大統領はロシア機墜落について「爆弾が機内にあった可能性がある」と爆破テロの可能性を指摘している。過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を発表したほか、旅客機の貨物室に何者かが爆弾を仕掛けたとの見方も出ており、空港の警備に問題があった可能性が浮上している。