巨人の秋季キャンプが7日、宮崎市で始まり、高橋由伸新監督は初日から精力的だった。「見たいことも多いので、見て回るようにした」と現役時代と同じ背番号24のユニホーム姿で、フリー打撃、ブルペンと次々に場所を移した。球場以外でも朝の散歩に始まり、練習後は約20分、走って宿舎に戻った。現役引退直後らしく選手に負けない活発な動きを披露した。
随所に“高橋色”も見えた。今までは最後に行うことが多かった筋力トレーニングを練習の最初に導入。「技術的な練習を、余力を残さずにやってほしい」とより効率的にメニューを消化するためだ。
複数の変化球が投げられるバーチャル打撃マシンを取り入れ、より実戦に近い形でバントを含めた打撃練習に取り組んだ。体幹を使ったスイングを身に付けようと、2メートルほどの長い棒を振る練習もあった。
個々のレベルアップがテーマなだけに、練習は長く、中身も濃かった。土台づくりの秋。新監督は「(練習内容で)改善できるところは改善して、良かったところは継続したい」と話した。〔共同〕