11日の新興企業向け株式市場で、日経ジャスダック平均株価は4日続伸した。終値は前日比13円25銭(0.51%)高の2600円41銭で、終値ベースとしては8月21日以来、約2カ月半ぶりに節目の2600円を上回った。業績拡大を期待させる材料が出た銘柄に資金が集まった。午後の取引で日経平均株価が上昇に転じると、投資家心理もやや改善。運用リスクを取る姿勢が強まり、値動きが相対的に大きい新興株を物色する動きもみられた。
ジャスダック市場の売買代金(概算)は766億円と、9月14日以来およそ2カ月ぶりの水準だった。日本郵政3社グループの上場前後でみられた薄商いには歯止めがかかりつつある。売買高は9301万株だった。
主力銘柄で構成するJASDAQ―TOP20は3日ぶりに反発した。いちごHDやカルナバイオ、イリソ電子などが商いを伴って上昇。装着型ロボットを手掛ける菊池製作にも買いが向かった。一方、クルーズやFVCが下げた。
東証マザーズ指数は続伸した。終値は前日比8.06ポイント(1.02%)高の798.33だった。サイバダインやジグソー、WSCOPEが上昇し、FFRIが下げた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕