【ウィーン=共同】東京電力福島第1原発の汚染水問題で、国際原子力機関(IAEA)は12日、IAEA環境研究所の専門家2人を17~20日に日本に派遣し、福島県沖で取れた魚など海産物のサンプルを採取すると発表した。これまでは海水や海底土が対象で、海産物の採取は初めて。
福島県いわき市小名浜に当日、水揚げされた海産物からサンプルを採取。IAEAや国際的な研究機関で放射性物質の濃度を分析し、日本当局のデータの信頼性を確認する。これまで同様、海水も採取する。
福島の原発事故を受けたIAEAの福島県沖での海洋調査は4回目。2014年9月と11月に専門家を派遣して海水を採取し、今年5月には海水のほか、海底土を採取した。