両側2車線(片側1車線)の高速道路を4車線にする際の手続きを素早く進めるため、政府は13日、高速自動車国道法の政令改正を閣議決定した。国土交通省が関連する省令も改正し、それぞれ18日に施行する。国会議員が参加する「国土開発幹線自動車道建設会議(国幹会議)」の了承を不要とし、学識経験者による第三者委員会の審査だけで可能とする。
国幹会議は機動的な開催が難しく、2003年の初回を含め計4回しか開かれていない。第三者委のチェックが適正に機能しないと無駄な4車線化が進む懸念もある。
早期開通を優先した現在2車線の高速道路は、将来の4車線化に備え用地を確保している。中央分離帯がない場所もあって交通事故が発生しやすいなどの問題があり、国交省は必要に応じ2車線の4車線化を進めたい考えだ。