【ワシントン＝長沼亜紀】米アトランタ連銀のロックハート総裁は18日、ニューヨーク市内のパネル討議で、労働市場の現状について「いくらか改善した」とし、12月に利上げ可能だと示唆した。米ダウ・ジョーンズ通信が報じた。

総裁は「米経済は適切な方向に向かっている」と指摘した。国際金融市場の変動が落ち着いてきたとして「経済状況が大きく悪化しないかぎり、まもなく利上げすることに違和感はない」と述べた。総裁は2015年の米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）で投票権を持ち、早期利上げを支持する発言をしてきた。

同じパネル討議に参加したニューヨーク連銀のダドリー総裁は、すでに利上げの可能性が大きく報じられていることから「利上げ後に市場が混乱するとは予測していない」と述べた。ニューヨーク連銀の総裁はＦＯＭＣで常に投票権を持つ。