【クアラルンプール=京塚環】東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳は22日、クアラルンプールでASEAN経済共同体(AEC)発足に関する首脳宣言に署名した。AECでは域内の物品関税が9割超の品目数ですでにゼロとなるなど高水準のモノの自由化を達成した一方、人やサービスの自由化については実質先送りとなった。
署名式に先立ち演説したマレーシアのナジブ首相は「2015年12月31日にAECを発足させる」と宣言した。一方で「共同体構築に向けた取り組みを今後も継続する」として、積み残した項目の自由化達成を目指し今後も取り組みを進める方針を示した。ASEANは発足宣言と同時に、2025年に向けた将来像を描いた「ASEAN2025」も採択した。