【NQNニューヨーク=横内理恵】4日の米株式相場は3営業日ぶりに急反発した。ダウ工業株30種平均は前日比369ドル96セント(2.1%)高の1万7847ドル63セントで終えた。ダウ平均の上げ幅は9月8日以来およそ3カ月ぶりの大きさだった。米雇用情勢が着実な改善を示し、米景気の先行きに対する楽観的な見方が強まったことが買いを誘った。
NY株は3カ月ぶりの上げ幅(4日)=ロイター
4日発表された11月の米雇用統計では非農業部門の雇用者数が21万1000人増と市場予想(20万人程度の増加)を上回った。12月の米利上げ開始が確実視され、目先は米金融政策を巡る不透明感が払拭されたことも好感された。
欧州中央銀行/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EAE6E0E2E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX(ECB)のドラギ総裁は同日の講演で、必要であれば追加の金融緩和に踏み切る考えを示した。前日にはマイナス金利/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3E5E7E2E3E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NXの拡大や量的緩和の延長などの追加緩和策を決めたが、想定よりも小規模だったとして市場の失望を招いていた。
ドラギ総裁が改めて一段の緩和を辞さない姿勢を示したことで、株式市場に資金が流入しやすい環境が続くとの期待感が高まった。投資家心理を改善し、午後に入ると米株式相場は上げ幅を広げた。
前日までの2日間でダウ平均が410ドル下げていたことも押し目とみた買い戻しを誘いやすかった。
ハイテク株の比率が高いナスダック/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE2EAE2E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX総合株価指数は同104.744ポイント(2.1%)高の5142.271で終えた。
業種別S&P500種株価指数(全10業種)では「電気通信サービス」や「金融」など9業種が上昇し「エネルギー」が下げた。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約10億株(速報)、ナスダック市場は約18億5000万株(同)。