宇宙航空研究開発機構(JAXA)の金星探査機「あかつき」が7日午前8時51分、金星の周回軌道へ入るため、姿勢制御エンジンの噴射を始めた。成功すれば、あかつきはこれまでの軌道から外れ、金星を回る軌道に入る。軌道変更の結果は9日に明らかになる。
「あかつき」はJAXA宇宙科学研究所が中心となって開発した日本初の金星探査機。午前8時51分から通常数秒しか噴射しない姿勢制御エンジンを20分間にわたって噴射した。
2010年5月に打ち上げたあかつきは、同年12月の金星周回軌道投入に失敗した。エンジンに燃料を供給するパイプについたバルブに問題があった。その後、太陽を周りながら再び近づくのを待っていた。