昭和電工(4004)は11日、2020年を最終年度とする5カ年の新中期経営計画を発表した。エネルギーや情報電子など各事業分野で高付加価値品を投入するほか、コスト削減努力を続けることで、2018年12月期の連結売上高を15年12月期予想比9%増の8550億円、純利益は同4.3倍の300億円を目指す。20年12月期は売上高9300億円、営業利益700億円(15年12月期比2.1倍)を目標とした。株主への還元については、配当性向30%をメドとすることを表明したほか、現在2%の株主資本利益率(ROE)を3年後に9%まで引き上げる。
同社は16~18年の3年間で設備投資に1300億円、研究開発費に600億円を投入する。今後市場の成長が見込める電子材料用高純度ガスやリチウムイオン電池材料の生産能力の増強などを行う。同社は18年までに両事業の売上高を30%増やし、営業利益を倍増させることを目指す。〔日経QUICKニュース(NQN)〕