トヨタ自動車は16日、ダイハツ工業や日野自動車を含むグループで、2016年の世界生産台数を1019万6千台とする計画を発表した。北米はトラック類の好調が続くものの、東南アジア市場で厳しさが続くとみている。同日公表した15年の実績見込み(1012万5千台)と比べ横ばいとした。グループの世界販売台数は1011万4千台(15年見込みは1009万8千台)に策定した。
トヨタ単体の世界生産は894万台に策定し、15年計画と比べ1万台積み増した。うち国内生産は微増となる320万台とする。販売では12月に発売したハイブリッド車(HV)の4代目「プリウス」など新型車効果を見込んでおり、世界で15年見込み比で同程度となる915万台とした。
トヨタが既に発表しているグループの15年1~10月の世界販売台数は前年同期比1.2%減の835万3千台。消費増税の影響で国内販売の回復が鈍いほか、海外でも東南アジアや原油安で市場が停滞している中東の販売が落ち込んでいる。