兵庫県加古川市の加古川で大阪府吹田市のアルバイト店員、大山真白さん(20)の遺体が見つかった事件で、大山さんの行方が分からなくなった6日までに、大山さんの口座から複数回に分けて計約100万円が引き出されていたことが19日、捜査関係者への取材で分かった。県警加古川署捜査本部は事件との関連の有無を調べている。
捜査関係者によると、口座からはそれぞれ数十万円ずつ下ろされていた。県警は大山さん自ら引き出した可能性が高いとみている。
大山さんは神戸市内の専門学校を卒業後、今年4月から大阪府吹田市内で一人暮らしを開始。アルバイトの傍ら、声優を目指して大阪市内の芸能事務所のタレント養成所でレッスンを受けていたが、引き出された金が生活費やレッスン料などに充てられた形跡はないという。
遺体発見現場付近から財布などの所持品は見つかっておらず、捜査本部が遺留品の捜索を続けている。