【ヤンゴン=共同】ミャンマー北部カチン州パカンで25日、翡翠(ひすい)鉱山付近に積み上げられた土石の山が崩落。行方不明者が出ているもようで、地元当局は26日、捜索活動に乗り出した。パカンでは、11月にも同様の事故で百人を超える死者が出たばかり。
現場には、翡翠採掘に伴って排出された土石が積まれていた。この土石から翡翠を探していた数十人が巻き込まれたとの情報もある。
ミャンマーは世界有数の翡翠産出国。主な輸出先は中国だが、軍や少数民族、中国系企業の利権が入り組み、不透明な取引も横行している。11月の総選挙で圧勝したアウン・サン・スー・チー氏率いる野党、国民民主連盟(NLD)は、翡翠の採掘や取引の監視を強化する方針を示している。