10月10日、麻料村で、銀細工の部品を制作する銀細工職人（撮影・瞿宏倫）。

麻料村は、貴州省の黔東南苗（ミャオ）族侗（ドウ）族自治州雷山県西江鎮に位置する。同村の村民は、代々、銀の装飾加工を生業とし、「銀匠村」と讃えられてきた。しかし辺鄙な地理的条件や交通が不便であるという制約から、早い時期から銀細工という生業を捨てて出稼ぎに出ていくという選択をする銀細工職人が増加の一途をたどったため、麻料村は一度、「空っぽの村」になってしまった。同村では数年前から、「80後（1980年代生まれ）」の銀細工職人の潘仕学さんらが中心となり、伝統的なミャオ族銀細工技術の再興が試みられている。彼らは、ショート動画などのオンライン・プラットフォームを利用して人気を集めて受注増を図るのと同時に、より多くの若者が銀細工を習得するための伝統チームの仲間に引き入れることにも成功し、「小さな銀製の槌」で村民たちを幸福への道へと導いている。中国新聞網が伝えた。（編集KM）

「人民網日本語版」2020年10月12日