【シドニー=共同】オーストラリアのターンブル首相は29日、ブラフ特別国務相とブリッグス都市・建設環境相が辞任したと発表した。9月の政権発足後、閣僚の辞任は初めて。2人の職務は他の閣僚が分担して兼務する。
ブラフ氏は、選挙区で競合していた別の議員のスタッフに議員の日記入手を依頼した疑惑に絡み、警察の家宅捜索を受けた。疑惑は政権発足前から取り沙汰されており、ターンブル氏の任命責任を問う声もある。
一方、ブリッグス氏は29日の記者会見で、出張先の香港で「女性公務員に対し大臣にふさわしくない態度をとった」と辞任理由を語った。違法行為はないとしている。