【ジュネーブ=原克彦】国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長は6日、北朝鮮が水素爆弾の実験を行ったと表明したのを受け、「明らかに国連安全保障理事会の決議に反する」との声明を発表した。関係国による政治的合意が得られれば「北朝鮮で核開発の査察を再開し、平和的な解決策に貢献する準備がある」と指摘した。
核拡散防止条約(NPT)に加盟する国はIAEAによる査察の受け入れなどを義務付けられるが、北朝鮮は核開発を凍結する見返りに軽水炉の提供を受ける米朝枠組み合意を破棄したうえで2003年にNPTからの脱退を宣言している。