森友学園と安倍昭恵氏の関係
大阪市の学校法人「森友学園」への国有地売却問題で、安倍晋三首相の妻昭恵氏の言動が国会で大きな論点になっている。「家庭内野党」を自任する発言で話題になったこともある昭恵氏。国内外の要人と会い、世間の注目を浴びることも多い首相夫人(ファーストレディー)は、私人と言い切れるのか。
特集:森友学園問題
「妻は私人なんです。まるで犯罪者扱いするのは不愉快ですよ」
安倍首相は1日、参院予算委員会でこう発言した。森友学園が開校予定の小学校の名誉校長になっていた昭恵氏について、共産党の小池晃氏に学園理事長との詳しい関係を質問されての反論だった。2日の同委員会でも自由党の山本太郎氏の質問に「確かに妻は総理夫人というふうに呼ばれる」としつつ「公人ではない」と答弁した。
野党側は学園が運営する幼稚園の教育方針も問題視。昭恵氏が講演や小学校のホームページで学園の教育方針を称賛していたなどとして「総理夫妻の政治的、道義的責任は免れない」と追及している。
海外メディアの関心も高く「安倍晋三と妻が、超国家主義の学校との関係を巡り追い詰められている」(英紙ガーディアン)、「日本のファーストレディー、学校の名誉職を辞任」(米紙ワシントン・ポスト)などと報道。この問題を巡る民進党の会見には、米英や中国のメディアも参加した。
首相夫人は、政府内でどう位置づけられるのか。
内閣府によると、第1次安倍政…