13日の新興企業向け株式市場で、日経ジャスダック平均株価は5営業日ぶりに反発した。終値は前日比43円30銭(1.72%)高の2560円50銭だった。日経平均株価が7営業日ぶりに反発、今年初の上昇となったことで投資家心理が改善した。前日まで大幅下落した反動で、短期的な戻りを期待した買いが優勢だった。
朝方から主力銘柄で構成するJASDAQ―TOP20を中心に、幅広い銘柄が買われた。好決算だった個別株やバイオ関連を物色する動きも広がった。外国為替市場での円安を追い風に日経平均が上げ幅を広げると、投資家は運用リスクを取る姿勢を強めた。中小型株などに買いが増え、ジャスダック市場は取引終了にかけて一段高となった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で630億円、売買高は1億3613万株だった。3~11月期が増収増益だったレイのほか、ドーンやマクドナルド、カルナバイオが買われた。一方、FVCやイメージワン、アパマンショが売られた。
東証マザーズ指数は大幅に5営業日ぶりに反発した。終値は前日比30.60ポイント(3.72%)高の852.71だった。そーせいやサイバダインなど主力株が上昇。抗がん薬の特許査定を受領したナノキャリアやグリンペプなども上げた。顧客情報流出の可能性を発表したアークンや決算見通しを下方修正したSHIFTが下げ、インフォテリも下落した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕