18日午前の東京外国為替市場で円相場は3日続伸した。12時時点は前週末15日の17時時点に比べて41銭円高・ドル安の1ドル=117円21~24銭だった。世界的な株安懸念などから「低リスク通貨」とされる円の買いが先行したものの、日経平均株価が下げ渋ったため、歩調を合わせる格好で持ち高整理の円売りが出た。国内輸入企業の円売り・ドル買いも円の重荷になった。
中国人民銀行(中央銀行)は10時15分ごろ、人民元の対米ドル基準値を前営業日基準値比で元高・ドル安方向に設定した。上海株式相場が一時上昇に転じたことも、投資家のリスク回避姿勢を一段と和らげて円売りを誘う場面があった。9~12時の円の高値は1ドル=116円93銭近辺、安値は117円38銭近辺で値幅は45銭程度だった。
円はユーロに対しては続伸している。12時時点は前週末17時時点に比べて14銭円高・ユーロ安の1ユーロ=127円70~73銭だった。対ユーロでも円は上値が重かった。
ユーロはドルに対して3日続伸した。12時時点は同0.0025ドルユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.0893~96ドルだった。持ち高整理のユーロ買いが入った。その後、対円のドルの底堅さにつられてユーロ売り・ドル買いが進み、ユーロは伸び悩んだ。〔日経QUICKニュース(NQN)〕