25日前場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は前日終値(1万8603円)を挟んでもみ合っている。新規の取引材料に乏しく、明確な方向感が出ていない。良好な株式需給への期待を背景に前日比プラス圏に浮上する場面もあるが、円相場が前日夕時点から上昇しておりトヨタなど輸出関連株の一角が軟調。相場全体の上値も限られている。
前日の日経平均は大引けにかけて急速に上げ幅を広げた。市場では「ヘッジファンドなどの積極的な買いはみられなかった」との指摘があり「(年金基金など)公的な資金による買いが主体だった可能性が高い」(外資系証券)との観測がある。一般投資家の買いがどれだけ続くのかを見極めたいとのムードがあり、きょうは心理的に一段と買い上がりづらいという。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)もそれぞれ前日終値を挟んでもみ合っている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で7349億円、売買高は7億997万株。東証1部の値上がり銘柄数は872、値下がり銘柄数は789、変わらずは194。
OLCは上げ幅を7%超に広げる場面がある。前日に株式分割を発表。個人の長期保有を促す株主優待制度も同時に発表しており、個人投資家の買いを誘ったようだ。いすゞと日野自がともに昨年来高値を更新している。大型公募増資を発表した東洋建は一時11%超下落した。
東証2部株価指数は8営業日ぶりに反落している。朝日インテクやアートSHD、MV東海が下落。リアル、アトムは上昇している。〔日経QUICKニュース(NQN)〕