6日早朝の東京外国為替市場で円相場は反発して始まった。8時30分時点では1ドル=119円13~16銭と、前日17時時点に比べ29銭の円高・ドル安で推移している。中国景気や中東情勢、原油安への懸念は根強く、リスクオフ(回避)のムードが続いている。運用リスクを取りづらくなった投資家は、「低リスク通貨」とされる円に買いを入れたようだ。半面、朝方の取引では国内勢から戻り待ちの円売り・ドル買いも出ており、円の上値を抑えている。
円はユーロに対して続伸して始まった。8時30分時点では1ユーロ=128円12~16銭と、同94銭の円高・ユーロ安で推移している。リスク回避の円買いは対ユーロでも入っている。前日のニューヨーク市場では円は―時127円54銭近辺と昨年4月21日以来、約8カ月半ぶりの高値を付けた。
ユーロの対ドル相場は続落して始まった。8時30分時点では1ユーロ=1.0754~57ドルと、同0.0053ドルのユーロ安・ドル高で推移している。前日ニューヨーク市場では一時1.0711ドル近辺と昨年12月3日以来、約1カ月ぶりの安値を付けた。ユーロ圏の12月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比0.2%上昇と、市場予想より低かったため、欧州中央銀行(ECB)による追加の金融緩和観測が再燃してユーロ売り・ドル買いが進んだ。〔日経QUICKニュース(NQN)〕