福岡市とヤフーは18日、創業支援やデジタル人材育成、防災対策など5つの分野で包括連携協定を結んだと発表した。市が力を入れている創業分野では、市の創業支援施設「スタートアップカフェ」に登録している企業向けにヤフーの検索連動型広告費用をヤフー側が最大5万円補助する。市内のベンチャー企業の情報発信を後押しする。
福岡の起業家向けにヤフーグループのベンチャーキャピタルとの面談を行い、出資や事業支援を検討。起業家向けの講演や相談会なども行う。「ヤフーには起業経験者が数多く在籍しており、その成功や失敗の体験を伝える」(宮坂学社長)
IT(情報技術)人材の育成支援では、クラウド事業を展開する子会社を通じて市内の大学、専門学校を対象にした学習支援を同日から始めた。授業などで使うクラウドサービスを無償提供するほか、クラウド技術についての講義も行う。女性の活躍推進として、「ヤフオク」を通じた販売ノウハウの講習会なども計画している。