甘利明経済財政・再生相の金銭授受疑惑で、上脇博之神戸学院大教授らのグループが、政治資金規正法違反容疑で、甘利氏が代表を務める自民党支部の会計責任者らについて東京地検特捜部への刑事告発を検討していることが22日、分かった。
上脇教授は「報道が事実なら、規正法の虚偽記載などの疑いがある」と指摘。政治家の口利きを取り締まるあっせん利得処罰法などに抵触するかどうかについては「抵触する可能性もあるが、事実関係を見極める必要がある」と話した。
週刊文春によると、千葉県の建設会社が2013年、県道工事を巡るトラブル相談の謝礼として500万円を甘利氏側に提供したとされるが、自民党支部などの政治資金収支報告書に計200万円の記載しかなかった。〔共同〕