【テヘラン=共同】イラン司法府の報道官は24日、首都テヘランのサウジアラビア大使館襲撃に関与したとして、これまでに約100人を拘束したと明らかにした。国営イラン通信が伝えた。イランは襲撃に加わった人物の訴追を進め、国際社会の批判を和らげたい考えだ。
地元メディアによると、テヘラン西郊のカラジで厳格なイスラム体制の護持を唱える保守強硬派グループを率いていた人物が、メンバーを扇動して襲撃させた可能性が高まっている。
サウジは今月2日、国内のイスラム教シーア派指導者らの処刑を発表。シーア派を国教とするイランでは、直後に群衆がサウジ大使館を襲撃して火を放ち、サウジは3日、イランとの断交を表明した。