MS&ADインシュアランスグループホールディングスは、傘下の損害保険子会社の首脳人事を固めた。三井住友海上火災保険の社長に原典之取締役副社長執行役員(60)、あいおいニッセイ同和損害保険の社長には金杉恭三取締役専務執行役員(59)が4月1日付で昇格する。月内にも発表する。
三井住友海上の柄沢康喜社長(65)は代表権のある会長、あいおいニッセイ同和損保の鈴木久仁社長(65)は代表権のある副会長になる。ともに在任6年を迎え、2010年に経営統合した両社の再編作業に一定のめどがたったため若返りをはかる。持ち株会社のMS&ADグループでは柄沢氏と鈴木氏が社長と会長を続け、グループ経営のかじ取りを担う。
原 典之氏(はら・のりゆき)78年(昭53年)東大経卒、大正海上火災保険(現三井住友海上火災保険)入社。08年執行役員、15年取締役副社長執行役員。長野県出身。
金杉 恭三氏(かなすぎ・やすぞう)79年(昭54年)早大政経卒、大東京火災海上保険(現あいおいニッセイ同和損害保険)入社。09年執行役員、13年取締役専務執行役員。東京都出身。