日本フードサービス協会(東京・港)は25日、2015年の外食売上高(全店ベース)が14年比0.1%増だったと発表した。前年実績を上回るのは2年ぶり。異物混入問題に苦しんだ日本マクドナルド、若年層のアルコール離れや客数減に悩む居酒屋などの売り上げ減が影響したが、ファミリーレストランなどが堅調に推移したことから、全体の数字は前年を上回った。
売上高を業種別にみると、ファミリーレストランの前年比売上高は3.8%増で、客数や客単価とともに4年連続で前年比プラスだった。高付加価値商品が好調だった。メニュー改定に伴う価格改定も寄与して、全体の客単価を同2.9%増に押し上げた。
ファストフードは2.6%減。日本マクドナルドは異物混入問題による客数減が響いた。
宴会需要の減少が続くパブ・居酒屋は同5.7%減だった。若年層のアルコール離れや節約志向などが影響した。
日本フードサービス協会が25日発表した15年12月の外食売上高は前年同月比2.7%増。暖冬で客数が伸び、年末の宴会需要なども堅調だった。