財務省が1日発表した2015年12月の国の税収は、一般会計の合計が3兆2111億円と前年同月に比べ8%増えた。1年前の14年12月時点では消費税率を5%で納める企業も一部で残っていたが、15年12月は税率8%への移行が完全に進み、それだけ税収が増えた。企業業績の拡大などを受けて法人税収も伸びた。
消費税収は28.1%増の9548億円だった。消費税率は14年4月に8%に上がったが、14年12月時点ではまだ税率5%での企業の納税が混ざっていた。15年12月は消費税率引き上げが税収にフルに効いた。
15年12月の法人税収は3186億円と2倍に増えた。15年1月に増税した相続税は2136億円と29.9%増えた。一方、所得税は14.2%減の1兆454億円だった。
15年4~12月の累計は前年同期より10.2%多い30兆8822億円だった。財務省は15年度通年の税収を56兆4240億円と見込んでいる。