【香港=粟井康夫】日本経済新聞社は1日、アジア6カ国・地域の1月のPMI(製造業購買担当者景気指数)を発表した。インドやベトナムなど4カ国・地域で景況感が前月より改善した。
PMIは50を上回ると景気が上向き、50を割り込むと下向きの兆候が出ているとされる。
インドは消費財の生産が好調だったほか、昨年12月に南部チェンナイで発生した洪水の影響が薄れたこともあり、再び50を上回った。ベトナムでも新規受注が2カ月連続で増えており、今後は環太平洋経済連携協定(TPP)への参加による前向きな動きも見込めるという。
インドネシアやマレーシアは前月比では改善したものの、自国通貨安によるコスト上昇圧力も残り、引き続き50を下回った。
一方、輸出依存度が高い台湾や韓国ではPMIが悪化した。台湾は中国や米国など主要市場で需要低迷が続く半面、韓国では新製品投入などの影響で中国との貿易に回復の兆しもみられるという。