【バンコク=京塚環】日本商工会議所の三村明夫会頭らは1日、訪問先のタイでプラユット暫定首相と面会した。三村氏らは環太平洋経済連携協定(TPP)にタイが参画するよう要望したほか、タイの鉄道計画やミャンマー南部のダウェー開発などインフラ整備に積極的に関与したいと表明した。
日商会頭のタイ訪問は14年ぶり。タイには日系企業約4500社が進出している。三村会頭は「日タイで協力してTPPメードの製品を輸出するメリットは大きい。タイは参画しないことで日系企業の投資先候補として不利になる」などと語った。
タイは経済担当のソムキット副首相がTPP参画に強い関心を示しており、関係閣僚に参画した場合の国内産業への影響を調査するよう指示している。ただ人口の約4割を占める農民層の説得など課題は多い。
日商の訪問団はタイの後、マレーシアにも滞在し4日にナジブ首相を表敬する予定だ。