鉄鋼大手の東京製鉄は22日、鋼材価格を3月から引き下げると発表した。値下げは2015年10月以来5カ月ぶりで、下げ幅は4~14%。建設用鋼材の内需回復が遅れているのに加え、為替の円安修正で競合する輸入鋼材が値下がりしやすくなっているのに対応する。中国発の鋼材市況低迷が長引き、原料とする鉄スクラップ価格の安値が続いていることも背景だ。
新価格はビルなどの骨組みに使う主力のH形鋼が前月より3千円安い1トン6万7千円、鋼板材料の熱延コイルも3千円安い同5万円、マンションの鉄筋に使う異形棒鋼は7千円引き下げ4万2千円とする。