22日の新興企業向け株式市場で日経ジャスダック平均株価は反発した。大引けは前週末比15円78銭(0.68%)高の2321円98銭だった。日経平均株価が堅調に推移し、投資家心理が改善。新興企業向け市場にも買いが向かった。原油安や円高進行を背景に東証1部の主力銘柄を手掛けにくい雰囲気も残り、中小型株に資金が流入した。午後にジャスダック平均は上げ幅を拡大した。
好材料の出た銘柄や成長期待の根強い銘柄が買われた。小型無人機「ドローン」や自動運転技術などの関連銘柄の一角にはテーマ物色が進んだ。
朝方は売りが優勢だった。前週末の欧米株安や円高進行で、日経平均が下げて始まった流れが波及した。午前の中盤以降に持ち直した。ただ、投資家の動きは総じて鈍く、ジャスダック市場の売買代金は概算で317億円と昨年11月4日(282億円)以来、およそ3カ月半ぶりの低水準だった。売買高は1億1727万株。主力銘柄で構成するJASDAQ-TOP20は反発した。サン電子やプロパスト、ドーンが上げた。一方、日本ISKや雑貨屋BL、クルーズが下げた。
東証マザーズ指数は6日続伸。大引けは前週末比29.04ポイント(3.66%)高の821.83だった。時価総額の大きなそーせいが大幅高となり、指数を押し上げた。ジグソーやインフォテリも高い。デンソーとNTTドコモが研究開発で提携すると発表したことをきかっけにモルフォも物色された。半面、UMNやアンジェス、中村超硬は売られた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕