【ニューヨーク=共同】ロイター通信は22日、タカタ製エアバッグの欠陥問題で、米当局が7千万~9千万個のエアバッグを追加でリコール(無料の回収・修理)する必要があるかどうかを調べていると報じた。全て追加リコールを命じた場合、米国でのリコール対象は最大で約1億2千万個に達し、これまでに対象となった2900万個程度の約4倍に膨らむ。
同社製エアバッグを巡っては、作動時にガス発生装置が破裂し金属片が飛び散る欠陥で世界で少なくとも10人が関連事故で死亡。これまではガス発生装置が破裂したエアバッグと、これと同じ構造を持つエアバッグをリコール対象としてきた。
今回、米当局は被害が広がるのを防ぐため、ガス発生装置に欠陥の原因との見方が出ている硝酸アンモニウムを使ったタカタ製エアバッグを全てリコールする可能性を含め調査しているという。
タカタ以外の主要エアバッグメーカーは硝酸アンモニウムとは異なるガス発生剤を使っている。