宮崎銀行は1日、住宅ローンの基準金利を4日から一部で0.5ポイント引き下げて年2.9%にすると発表した。普通預金金利は0.020%で据え置く。預金と融資の利率を一緒に引き下げる例が多い中で、異例の措置となる。競争力確保のために貸出金利は下げるが、預金金利の高さをアピールすることで運用の原資となる資金を積極的に集める方針だ。
宮崎銀行の預貸率(預金残高に占める貸出金残高の比率)は15年3月末時点で、75%超まで上昇している。今後、地域の成長企業に融資を増やすには原資となる預金が必要なため、金利据え置きを決めた。
日銀がマイナス金利の導入を発表した1月末以降、九州の地銀の多くは普通預金金利を0.001%に引き下げている。