【シリコンバレー=藤田満美子】カナダの通信機器大手、ブラックベリーが1日発表した2015年12月~16年2月期決算は、売上高が前年同期比30%減の4億6400万ドル(約518億円)、最終損益は2億3800万ドルの赤字(前年同期は2800万ドルの黒字)だった。スマートフォン(スマホ)の販売低迷が響いた。
スマホ販売は苦戦が続く。12~2月期の販売台数は約60万台と、前四半期比で10万台減った。前年同期と比べると70万台の減少。一方、成長分野と位置づけるソフト事業の売上高は2倍に拡大した。同事業の16年2月期通期の売上高は5億2700万ドルと、同社が目標に掲げていた5億ドルを上回った。
買収関連費用などを除く実質1株損益は0.03ドルの赤字(前年同期は0.08ドルの黒字)。売上高が市場の事前予測を大幅に下回ったため、ブラックベリー株は売られた。1日の米株式市場で株価は一時、前日終値比で9%値下がりした。