長野県警安曇野署は2日、同県の長野自動車道下り線で1月、神戸山口組系組員の乗った車に、並走する車から銃弾1発が撃ち込まれたと明らかにした。けが人はいない。同署は暴力団山口組との対立抗争事件とみて調べている。
同署によると、発砲を受けた車には長野県を中心に活動する神戸山口組系組織の男性組員2人が乗っていた。車から弾丸が見つかり、鑑定の結果、拳銃から発砲されたものと確認した。
発砲があったのは1月27日午後0時5分ごろ。松本インターチェンジ(IC)―安曇野IC間を走っていた乗用車の運転手が、発砲音と同時に前を走る乗用車の側面の窓ガラスが割れるのを目撃し、同署に通報した。現場は2車線で、乗用車と並走していた車から何者かが銃撃した。
同日午前には同県伊那市の中央自動車道で、対立組織の車の進行を妨害するため、乗用車2台を上り線に止め通行を妨げたとして、威力業務妨害の疑いで、神戸山口組系組員の男ら4人が県警に現行犯逮捕された。〔共同〕