バチカンを訪問した米大統領選で民主党の候補者指名を争うサンダース上院議員(74)は16日、AP通信のインタビューで、フランシスコ法王と同日朝に面会したと明かした。19日にはニューヨーク州の予備選があり、カトリック信者の票に影響するか注目される。
貧富の格差や気候変動問題を巡り、法王の取り組みへの支持を公言するサンダース氏は、「道徳に基づく経済の必要性について議論する上で法王が並外れた役割を果たしていることに感謝を伝えた」と話した。
サンダース氏は15日にバチカンでの社会・経済問題のシンポジウムで演説し、「地球上で頂点にいる1%の人々が、その下の99%の人々よりも富を所有している」と警鐘を鳴らした。AP通信によると、サンダース夫妻は法王が住むバチカン内の聖職者用宿泊施設で、法王と同じフロアに宿泊。翌朝に5分間ほど法王と面会した。(ローマ=山尾有紀恵)