熊本県などで続く地震には、訪日旅行客が急増している中国でも強い関心が集まっている。
中国国営中央テレビによると、道路が寸断されるなどして孤立状態に陥った同県南阿蘇村の温泉旅館には20人の中国人団体客も宿泊していた。けが人はなく、16日午後、全員ヘリコプターで救助されたという。
九州地方は訪日する中国旅行者に人気のエリア。中国外務省と在福岡総領事館は留学生を含め多くの中国人が影響を受けている可能性があるとみて、24時間の電話対応窓口を設け情報の収集と提供を進めている。
国営中央テレビは熊本市内のホテルで16日未明の強い地震に遭った中国の団体旅行者が不安そうにロビーで待機する様子や、交通機関の乱れで帰国のメドが立たなくなった香港人旅行者の表情なども伝えた。
中国外務省の陸慷報道局長は同日、被災者へのお見舞いのコメントを発表した。(北京=林望)