警視庁渋谷署の警察官19人が結核に集団感染した問題で、留置中に死亡した60代の男の解剖をした東京大学医学部が15日、男の死因が肺結核と判明したのに、保健所への届け出が半年ほど遅れたと謝罪した。
東大医学部によると、感染症と診断した場合、感染症法に基づいて保健所へ届け出なければならない。だが、担当医は「解剖の場合は警察への報告だけでいい」と勘違いしていたという。
昨年6月、肺結核が死因とする報告書を署に提出。保健所からの指摘を受け、今年1月に届け出た。解剖にかかわった医師ら7人が感染したが発症はしておらず、新たな感染源になる恐れはないという。
東大医学部は「再発防止に努めます」とコメントした。